イワサキ経営スタッフリレーブログ

2015.06.22

世界のエリート達 ~山﨑 聖文~

 知人の商社マンが、世界的にも有名なフランス、パリにあるビジネススクールにて、一月間の短期留学をした経験談を聞きました。アメリカ、中国を除く、先進国、中東、東南アジア各国からその国々では頭脳といわれるような面々が参加する講義であったとのことです。その講座は、経営者、管理者など、マネージメントを必要としている方々を対象として募集されるもので、世界的にも有名な大企業の推薦があり、かつ、論文、口述試験に合格しなければ受講できないものだそうで、企業戦士ではなく一個人として試験を受け受講される方もいるようですが、わずか一月間にかかる費用は、日本の平均年収をはるかに超える額であり、簡単に入学できるビジネススクールではなかったようです。

その講義の内容は、実際にあった事例を事前に与えられ、その事例を徹底的に討論し、研究し、その受講者がどのように判断をくだすのか?その個人がくだした判断を翌日にレポートにまとめて提出するというものだそうです。実際は、レポート提出に加え、翌日の予習も行わなければならず、夕食にはアルコールが加わるため、平均睡眠時間2,3時間のかなりハードな生活であったとの事。
そんな生活の中、その知人が驚いた事は、アルコールが人間関係構築、情報交換のための潤滑油にはならなかったという点です。その知人は仕事上、外国人との接待は多々あるらしいのですが、随分と勝手が違ったようです。いわゆる「正直なところどうなの?」といった会話が、お酒の席ではでてこなかったとの事です。政治、思想、宗教についての話題は、ビジネス慣習上もタブーとされているだけに、ビジネスではない場では、アルコールの力で本音の話が聞けるものだと感じるのですが、アルコールは関係なかったようです。アルコールなど関係なく、事例研究の時間や、休憩時間など、その話題が挙れば、政治、思想、宗教、あらゆるものが、ストレートに出てきたとの事。逆に、お酒の席では、趣味や遊び、家族の話題しか挙らずにお開きになったようです。
留学生同志での質問に遠慮をする必要など一切なく、聞きたいことを聞き、言いたいことを言ってもそれが真剣なものであれば、相手に対し失礼とはならなかったようです。世界相手の商社マンでさえ、戸惑いと驚きの連続であった大変貴重な経験を、自分もほんの少しだけ疑似体験させてもらうことができ、楽しいひと時を過ごすことができました。

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