イワサキ経営スタッフリレーブログ

2010年02月

2010.02.24

既存業務の見直し ~鈴木聡~

 事業仕分けという言葉を聞く機会が増えました。

元々はNPOの政策シンクタンク「構想日本」が推進した手法でありますが、
昨年の民主党の取組みで大きく話題になりました。
関係者が机を挟んで対峙し、1件づつ案件を捌いていく姿は記憶に新しいところです。
さて、その是非はここでは問わないこととしますが、その手法には注目したいと思います。
これまで当り前に続けてきたことを改めて見直すという意味では、企業経営にあっても
重要なことではないかと感じたからです。
この場合、見直しをするということは今回の事業仕分けのような予算計画だけの話ではなく、
もっと広義に考えてみたいと思います。
例えば、本来改善されていなければならないことが手つかずになっていないかといった
確認やこれまで当たり前だと思い疑うことなく続けているやり方に対して、一度その見直しをしてみてはと思うのです。
そうなると見直す対象についても何を選択するかは重要な問題となってきます。
そのなかで、ここでひとつ見直しをしたい対象を挙げたいと思います。それは経理体系のしくみです。
経営者は自社の状況を把握する際に、直近の財務諸表を活用されることでしょう。
そこに示された数値を元に大切な意思決定をされるケースもあるかと思います。
そこで一度考えていただきたいのは、その財務諸表はどういうプロセスを経て出来あがっているかということです。
この点は案外見落とされがちです。もちろん制度上の正確さは十分検証されているでしょう。
ただ問題は経営管理上の内容です。
例えば、複数事業をされている場合、その経費は最新の状況を踏まえて適正な経費按分がなされているかどうか。
稀に現場で前任者の方法を単にそのまま受け継いでいるといったケースも見受けられます。
当然この場合は事業ごとの利益率に誤差が生じてきます。
また、一連の処理手続きを見直すことで会社合理化のヒントが見つかることも少なくありません。
今の経理体系やその処理プロセスに無駄はないか。ここで合理化が可能となれば人件費の効率化も可能になります。
極端な例でいえば、3人で処理している業務を2人でできることもあるかもしれません。
このように経理体系は、普段は前提として存在しており、注目されませんが、一度ゆっくり確認されてみるといいかと思います。

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