イワサキ経営スタッフリレーブログ
2009年01月
2009.01.13
夢をかなえるゾウ ~木村康子~
昨年、ブックランキングの上位に入っている「夢をかなえるゾウ」が話題になった。インドの神様?ガネェーシアが出てくる話である。
書店で気にはなっていたがHOWTOW本だし、なんとなく内容はわかる様なきがするし、と購入していなかった。が、運よく同僚がもっていて借りることができた。彼女はすごくおもしろい・・・という見出しに惹かれて買ったけど、途中で挫折したとの事。読み終えたが、思い通りのHOWTOW本である。
ただ、ガネーシアがとってもわがままでコテコテの関西弁で話をするという点が面白く思える人がいるのであろう。
一番興味深かったのは、この一冊の中にかなり多くの著名人が出てくることである。古今東西、誰でも知っている有名人。リンカーン、アインシュタイン、カーネギー、エジソン、ビルゲイツ、ETC。これらの人々の格言やエピソードがユニークである。
この本に至っては、一人の男の夢をかなえるための、いくつかの行動だが、会社経営も同じであると感じる。個人に限らず、会社経営者にも通ずる格言が多くの人に共感されるのだろうか。
私の知り合いに独学で統計学を学び、教室を開いている人がいる。
その受講者の中には「えっ」と驚くような大手商社の社長さん、会長さん、有名な政治家がいるそうだ。占いと言うと「統計学!!」といつも訂正される。彼女曰く、「ある程度、出世した、世に言う成功者と称される人達は我々一般人のように相談する人がいないのです。故に自分自身で答えをださなくてはならないのです。それには、勉強していつ、何を、どうすべきか、自分ではじき出す必要があるのです。みなさん、すごく熱心ですよ。」
その成功者たちも同じ人間である。迷ったり、悩んだり、落込んだり、結局のところ我々一般人と同じである。偉人の格言を参考にしたり、本を読み漁ったりするのも然りであろう。
その辺が、いつでもベストセラーの上位に位置するのはHOWTOW本である所以かもしれない。
正直なところ私の感想として「夢をかなえるゾウ」は数多の自己啓発本の中に書いてある事を面白く書いてあるだけ、と感じた。内容は同じである。
わかっている事ができない・・・原因はそれだけ。本当は実に単純な日々の行動ができないものである。毎日、靴をぴかぴかに磨くとか、トイレ掃除を積極的に行うとか、誰よりも早く出勤してみるとか、人より先に挨拶をするとか日常の小さな行いが人を変え、企業を育てる。ただそれだけ。そんな事で成功したり、経営がうまくいったりするはずがないと思っている
人も多い。しかし、実際のリサーチによると発展している会社のトイレは一様にきれいである。社員は全員大きな声で挨拶するといったデータが出ているのである。営業や経営に関係ないと思われる行動が実は大きな鍵である・・・という事ではないのか。
わかっているのになぜ、出来ないのだろう。そう、思っているうちはきっと、なにも変わらない。行動あるのみ!
その、思いが萎えてしまうと又、書店に走るだろう。新しいHOWTOW本を求めて。
そして、いつか自分を本当に行動させてくれる本、又は人に出会えるかもしれない。「夢をかなえるゾウ」で成功に向かって行動を始めた人がいるかも、と想像すると未来は明るく輝いている。
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