イワサキ経営スタッフリレーブログ

2020年09月

2020.09.27

新型コロナウイルスと経営

 「疫病が流行し飢饉が起こる」とは歴史の教科書の中の出来事と思っていた。しかしこの数か月、それを現実のものとして目の当たりにしている。リーマンショックとは違った病気の蔓延による経済の停滞は現代日本の経営者にとっては誰もが初めての経験なのではないかと思う。この状況をどう乗り切るのかはこれからの3年5年を考えた時に経営者にとっては非常に舵取りが難しく、重要な判断が求められる。

私は毎月数十社の経営者の方々とお会いするが、この対コロナの対応を見ていると優秀な経営者の特徴のようなものが見えるような気がする。
コロナ騒動の前から安定した経営をしている企業の経営者は、政府や自治体から不定期に発信される給付金や助成金、融資情報に関しての情報収集力が高く、その情報をキャッチしてから動き出すまでのスピードが非常に速いと感じる。また、融資に関してはその素早い対応の中でも返済方法までをキッチリと計画して借りているという印象が強い。
反対に元々体力の弱い経営をしている経営者は給付金や融資の情報を自ら取りに行くことがないため始動が遅れ、資金繰りに困り果てた後にようやく助成金や借入金が入金される。また返済に関して無計画で返済の計画が成り立たない借入をしているという違いを感じる。
なぜこのようなことが起きるのだろうか。
優秀な経営者は日ごろから情報に対するアンテナが高く、自ら情報を取りに行く術を知っているのと共に、情報を提供してくれる仲間やブレーンを持っているように見える。また、素早く舵を切って融資の申し込みができ、返済方法までを考えられるのは、日ごろから自社の月次の業績を的確に把握できていること、さらに自社の今後の経営計画が出来ていることにより、変化に対して的確な判断ができるのだと思う。また、その様な経営者はコロナによって大きく変わっている環境への対応も早く、社員の働き方や自社の商品の売り方、営業の仕方なども今だけではなくアフターコロナを見据えた対応を既に考えている。
コロナにより大きく環境は変わってしまっているが、今に向き合い的確な業績把握と環境把握をし、将来の経営を考える必要性はコロナ前後で変わることはない。今だからこそ業績管理と経営計画で強い経営を見直していくべきではないだろうか。
~村田 圭~

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