イワサキ経営スタッフリレーブログ

2023.03.27

DXの現状と今後

今やDXはビジネスにおいて必須なものとなっており、デジタルを活用したビジネスモデルの創出や顧客との関係や組織運営、働き方改革などでも市場は拡大している状況です。さらに今後もますます市場は拡大していくと予想されています。

国内のDX市場は2030年には3兆円を超える規模に拡大されるとされていますが、日本のDX市場は世界と比べて大幅に遅れています。

日本と世界のDXに対する取り組みでは以下の様な差があります。日本ではシステムの保守やコスト削減などの既存のシステムを守るためにDXが導入されてきましたが、世界各国では新規サービスの開発や新たなビジネに向けた投資が主体となり、攻めの投資が行われています。今後日本ももっと攻めの投資をしていかなくてはなりません。

一方、日本でのDXの大きな問題点としてあげられるのが、DX専門人材の育成が上げられます。DXを推進するためにはデジタル人材がカギを握ります。新しいシステムが開発されても、それを活用するのは結局「人」です。顧客価値を見直して、課題を発見して実行手段を決定できる「人」がいなければ優れたシステムも意味をなしません。

DX推進上の課題で一番大きいのはDX全体工程を管理する人材が不足していることだそうです。55.3%もの企業が専門人材不足を感じており、2030年には170万人もの専門技術人材が不足すると予想されています。各社でDX人材が不足している状況下で、外部から人材を調達することは困難です。国を上げて専門知識をもった人材の育成を行っていますが難しく、もはや自社で新たな人材を育成する以外に解決策はない状況です。

DXの今後として、DX市場への攻めの投資が拡大することにより、企業のイノベーションが加速すると考えられています。攻めの投資を怠りデジタル対応しない企業は脱落していき、新規参入してくるデジタル企業にシェアを奪われる現象があらゆるところで起きるでしょう。

DX市場の成長は早く、日ごとに新しいサービスやシステムが生まれています。そのため、常日頃から新しい技術に対してアンテナを張っておかなければなりません。

いつ業界地図が再編されてもおかしくない時代において、変化に柔軟に対応するということは生き残るうえで必須の条件と言えそうです。

イワサキ経営グループ 経営支援課 田村高志

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