イワサキ経営スタッフリレーブログ

2023.01.10

ETCX(ETC多目的利用サービス)への期待

今や高速道路を含めた有料道路での利用率は90%を超え、装着が当たり前となっているETC。現在は、さらに機能を向上させた「ETC2.0」への普及促進が行われています。

これまでも利便性を向上させるために「時間帯割引」や「スマートICの増設」などが実施されていますが、社会実験なども含め、課題とされているのが「自動車専用道以外での活用法」。そこに登場したのが、新サービス「ETCX(イーティーシーエックス)」です。

ETCXは従来までの有料道路だけであった決済機能を、それ以外の場所でも使えるようにしようというサービスです。これが普及すれば、車に乗ったまま、いざ支払いとなった際に慌てる必要がなくなります。車の利用シーンにおける支払いの種類はかなり多く、有料道路はもちろん「ガソリンスタンド」「駐車場」「ドライブスルー」、そして今後増えていくであろう「EV(充電)スタンド」等々。

ETCXは、会員制サービスなので、使いたい人は、時間にして5分程度の作業の会員登録(登録料0円・年会費0円)を行う必要があります。これまでのETC車載器とETCカードを使って会員登録を行えば、それだけでETCXを使用できるようになります。また、運用側の設備投資も、それほど大きなコストはかからないようです。

現在は、全国でも使える施設が極めて少なく、有料道路の料金所が5か所程度(大阪府、神奈川県、静岡県)、ガソリンスタンドが1店舗(愛知県)だけです。ただ、ドライブスルーの実証実験も終了しており、今後は使用できる場所も順次拡大していくようです。

ドライブスルーや、駐車場の料金精算が対応してきますと、腕を伸ばした決済端末へのタッチは必要なくなり、駐車料金の精算機に車をギリギリに近づける必要もなくなります。そうなると、かなりスピーディーに決済が可能となり、非常に便利に感じるようになると思います。

近年のコロナ禍において、ソーシャルディスタンスや、キャッシュレス、タッチレスが当たり前となりました。そのような中で、このETCXのシステムは、非常に導入が歓迎されるシステムのひとつであり、消費行動にも影響のあるシステムだと思います。

イワサキ経営グループ 監査部 三宅英二

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