イワサキ経営スタッフリレーブログ
2022.05.10
自分でメディアを作る時代
ここ最近「NHKが映らないテレビ」が話題になっている。理由は大手量販店「ドン・キホーテ」が2021年12月10日発売した「42V型AndroidTV機能搭載チューナーレススマートテレビ」が大ヒットしたこと。テレビのチューナーを外し、地上波テレビ等を観ることはできないがYouTubeやNetflixなどの動画配信サービスへ対応し視聴が可能である。「テレビジョンとは動く画像を電気信号に変えて離れた地点に送り、それを映像に再現する通信方式。また、その受像機のこと」を言うそうなので地上波テレビ放送が映らなくてもテレビではあるようだ。
テレビ受像機は、19世紀後半から世界各国で開発が始まり様々な投射方式の受像機が試される中、1926年に浜松高等工業学校(現・静岡大学工学部)の高柳健次郎博士によって後に世界標準となるブラウン管テレビでの世界初の表示実験が成功した。つまり静岡県はテレビ発祥の地、「ものづくり県静岡」と言われる由縁の1つであり誇らしい限りである。
しかし現代ではテレビ自体がメディアとしての岐路に立たされている。「テレビ離れ」という言葉を聞くようになって久しいが、実際にNHK放送文化究所による「2020年国民生活時間調査」の調査結果によるテレビ視聴動向は国民全体でも減少傾向にある中、特に16~19歳においては、1日にテレビを観る人が5割を下回る、すなわち約半分がテレビを観ずネットやSNS、動画視聴を中心とした生活を送るようになっている結果が報告された。従来のメディアの有り方がティーンの間で加速度的に変化をしている、大人が考えているよりも恐ろしく急速に。ライフスタイルが変化してしまった以上、この流れはテレビが面白い面白くない以前に抗うことができない潮流であろう。
ビジネスシーンにおいてはどうであろうか。新型コロナウイルスの流行を契機に、オンラインを活用した商談やセミナー、動画の作成や配信等を行う企業が急増している。また国をあげてDX化を推進していることもあり、ビジネスを取り巻くデジタル環境も急激に変化をしている。
個人・ビジネス問わず「デジタル活用情報発信」はすでに無くてはならないインフラの一部だ。文字や動画で個々がメディアの発信源となれる現代、この変化をコロナ禍における一過性のものとして捉えるか、自分事として人生に取り込むか、その選択、その一歩で未来が大きく変わってしまうだろう。
『なぜなら未来は自分自身で創れるものだから。』
株式会社イワサキ経営 営業企画課 杉山 和宏