イワサキ経営スタッフリレーブログ
2021.01.30
急激な環境変化の中でできることを
新型コロナウイルス感染症の拡大は、企業を取り巻く経営環境を一変させました。その中でも売上回復を図り、事業を継続していかなければなりません。変化した経営環境を正しく認識し、そこで活かせる自社の強みを再発見し、できることを探しましょう。
新型コロナによる経営環境の変化としては、以前の売上に当面戻らない、非対面・非接触型への移行、ソーシャルディスタンスの確保、リモートによる新たな働き方、自粛による人の移動の制限、新たなビジネスモデルやチャンスが生まれる、などがあります。
経営環境の変化を認識したら、経営方針や対応策を検討する必要があります。その際に、SWOT分析が役に立ちます。自社の外部環境である機会や脅威、内部環境である強みや弱みに分けて可視化することで、経営方針を決めるための検討材料を洗い出す方法です。新型コロナによる環境変化は、過去の成功体験や強みを弱みに変えてしまっていたり、強みをより強くさせていたりするかもしれません。今一度、自社の内部環境を見直すことで、他社よりも優位な強みや自社の特長を再発見しましょう。
また、機会としては、市場・消費の動向、商品、製品の需要などの変化やデジタル化の進展などによって、新たな市場や価値観が生まれており、そこに新たなビジネスチャンスの可能性があるはずです。
強みや弱みを自己分析するだけでなく、自社の顧客の声も聴いてみましょう。コロナ禍において、顧客の心理や行動にも変化があるはずです。不満や厳しい意見を聞かされるなど、自己分析とは異なる結果が期待できるため、顧客の声をヒントに、顧客満足度の向上や、新しい製品・サービスの開発につなげていきましょう。
機会、脅威、強み、弱みの現状分析で終わらせるのではなく、追い風やチャンスである機会に対して、自社の強みを活かした、今できることを探すことで、今後の戦略を考えるヒントになります。
機会×強みは両方を最大化する戦略です。積極的な投資や人材配置をして他社との競合で優位に立つ戦略になります。
じっとして嵐が過ぎ去るのを待っているだけでは、状況はますます悪くなります。今できることから一歩を踏み出しましょう。
~勝間田 佳祐~