イワサキ経営スタッフリレーブログ

2020.10.30

縦割り行政の解消

 令和2年9月からスタートした菅内閣ですが、菅総理肝いりの政策として注目されたのが「行政の縦割り解消」です。 さらに、河野行政改革担当大臣が開設した「縦割り110番」が話題を集め、メディアは街でのインタビューに出ましたが、「行政が縦割りである」事の弊害は、直接市民・県民に及ぶものはあまりありません。 街頭インタビューでよく出ていた意見に、役所でいくつかの仕事をまとめて済まそうとすると、「それはあちら。これはそちら。」とたらい回しされたという事はありましたが、この様な事は「縦割り」が原因ではなく、それぞれの窓口の方が、役所ではホスピタリティといっていますが、親切心をもって、利用者に対応しているかという問題ですが、こちらについては、既に多くの役所で対応済みです。

しかし、私は役所内部での仕事が多いことから、多くの縦割りを実感することがあります。 ここでは、この縦割りの弊害が、どれほど生産性がなく、税金を無駄遣いしているか。と言う話ではなく、縦割りが解消されると、どの様な可能性に繋がるかを提案してみたいと思います。 例えば、静岡県外で開催される移住者促進フェアというイベントは、移住促進担当部署が行いますが、ここに商工・産業関連の部署が同行すれば、静岡県内では、どの地域にどの様な産業が多くあるのかなど、移住後の就職についての情報も発信することが出来ます。 農業関連の部署も同行すれば、農業関連の就職についての対応はもちろん、静岡県の美味しい農産物の情報提供なども可能です。 さらに観光部署が同行すれば、県内の様々な魅力を伝えることが出来、これがどれほど効果的かは、ご理解いただけると思います。
企業誘致しかり、観光イベントしかり、県内で行われる体験イベントなども、各部署が連携することで、参加者の楽しみ方はどんどん広がって行きます。
この様な縦割り解消、連携プロジェクト推進の妨げになっている要因は、部署ごとに要求し、議会で承認される予算を、獲得した部署が、1年かけて使うという財政の仕組みです。 この仕組みに少し手を入れることが出来れば、縦割りを解消した効果的な、役所内連携プロジェクトが実施できます。 私と仕事をしている行政マンのほとんどは、とても優秀で革新的な方も多いので、まずは、この財政の仕組みが変わることを期待したいと思います。
~宮口 巧~

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