イワサキ経営スタッフリレーブログ
2018.05.21
多様化するポイントサービス ~三宅 英二~
カードを提示すると多様な場所で使用(貯めることが)できるポイントを『共通ポイント』と呼びます。一方その店舗でしか使用できないポイントを『独自ポイント』と呼びます。
共通ポイントといえば、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が運営するTポイント、三菱商事の子会社LM(ロイヤリティ・マーケティング)が運営するPontaポイント、楽天市場が運営する楽天スーパーポイントが、現在は3強といわれており、そこにdocomoのdポイントが追随する形になっています。
独自ポイントといえば、よく知られているのは家電量販店各社のポイントや無印良品のMUJIポイントです。一般的には個人商店などが発行するスタンプやポイントなどが該当します。
最近では多くの店舗でポイントサービスが導入され、ポイントサービスがあるのが当たり前になっています。導入する側、使う側それぞれに共通ポイント、独自ポイントのメリット、デメリットがあり、そのメリット、デメリットも業種、業態によっても変わってきます。自社の商品、ブランド力で勝負できる店舗は独自のポイントで差別化をはかり、業種・業態的に独自のポイントサービスの運営が難しい店舗は、共通ポイントへ加盟が進むと思われます。その中でいかに顧客の心を掴むかはアイデア次第といえるでしょう。
消費者の行動も年々変わってきているのが実態です。いろいろな側面から賢く検討し、商品を購入しサービスを受ける時代になっています。売上を上げていくには、このようにあらゆる側面で、顧客をフォローしていくサービスが必要であるといえるでしょう。
共通ポイントも独自ポイントのいずれのポイントサービスもどちらも向き不向きの業態があり、一概に皆同じようなポイントサービスを運用すべきといえないのがポイントサービスの難しいところでもありながら、面白いところです。
ポイントサービスを運用しはじめたから、売上がすぐに上がるとはいえませんが、こういった顧客との関係性を見直し続けていくことが、売上向上のキーポイントになると考えられます。