イワサキ経営スタッフリレーブログ

2017.09.15

健康増進とIOT ~小宮山 麗子~

 厚生労働省によると、2015年度の医療費は41.5兆円に上り、前年度に比べ1.5兆円上昇、13年連続で過去最高を更新しているのだそうです。理由は、高齢化であり、抗がん剤などの高額な新薬の増加であり、と様々考えられます。今後も、医療費はさらに増加していくものと予想されます。この医療費に加え、高齢化に伴う介護費用の負担を考えると、日本の未来は決してバラ色ではないことは周知です。

これを受け、病気を未然に防ぐ様々な取組がなされています。静岡県でも、健康寿命は女性75.32歳、男性71.68歳だと発表がありました。平均寿命との差は、女性10.89歳、男性8.35歳と開いており、これに対して健康マイレージを付与するなどの取り組みがなされています。具体的には、日々の行動(運動・食事・給与・歯・体重計測など)を実践するとポイントがもらえ、さらに健診の受診や禁煙、社会参加などを実践するとボーナスポイントが出て、このポイントを食やスポーツ、社会貢献に使えるという取組だそうです。
また、生命保険会社などは、ウェアラブル端末により、歩数、歩行距離、燃焼カロリー、運動時間、睡眠、階段数、心拍等を測定・記録し、これと健康情報を収集し分析することにより、その因果関係を明らかにし、保険料へ反映する実証実験に乗り出しているとのこと。実際に保険料が安くなるとなれば、健康管理への意欲は格段に高まることが予想されます。健康管理は、自身の健康データの収集・記録による自分の健康状況の可視化により、よりその効果を発揮します。
健康データの収集・記録は、アナログで継続しようと考えると簡単ではありませんが、ウエアラブルデバイスを利用することにより、簡便に確実に実現します。このウェアラブルデバイスは日進月歩で、最近ではリストバンドで心拍を測定するなんていうのは朝飯前。伸縮性の高い電極材料をウェアに組み込むことで身体情報を把握することさえも可能だそうです。
国立がん研究センターでは、積極的に計画・実行する人は、がん・脳卒中・心筋梗塞の死亡リスクが低いという研究結果を発表しています。日常的な出来事に対して、積極的に解決するための計画を立て、実行する「対処型」の行動をとる人は、そうでない人に比べて、病気により死亡するリスクが低いという結果が出たのだそうです。健康データの蓄積により、必ずしも個人的に積極的に計画・実行する人でなくても、病気に対し対処型の行動をとることが可能になると仮定すると、確実に医療費の削減が可能になると言うことができます。
IOTというと、敷居が高いように感じますが、これを利用することによって様々な情報がつながり、国民全体の健康増進が実現し、健康寿命と平均寿命とのかい離がなくなり、ピンピンコロリのハッピー長寿社会が実現することを願います。これは、国と国民の究極のウィンウィンで、その実現は決して夢ではありません!

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