イワサキ経営スタッフリレーブログ

2016.06.23

熊本地震を受けて私たちにできること ~宮田 秀美~

 4月14日、16日に熊本地方で発生した熊本地震では、多くの被害をもたらしました。私も夫も九州出身ということもあり、多くの方から心配の声をいただきました。親戚が住んでいる場所は熊本地方から離れていたこともあり、大きな被害はありませんでしたが、大きな揺れを感じたそうです。九州地方はプレートが多く、これまでも地震はたびたびありましたが、ここまで被害の大きい震災は近年ではありませんでした。しかし、阪神淡路大震災・新潟県中越地震・東日本大震災という大きな震災を経験し、速やかに対応できる仕組みが出来つつあると感じました。

ゴールデンウィークがあったことで数多くのボランティアの方が駆けつけ受入が出来ない状況にあるとのニュースを見て、人の善意を強く感じました。一方で、芸能人の発言や行動を批判する「不謹慎狩り」というものがインターネット上で起こっているという報道を見てとても悲しくなりました。実際に被災した方の気持ちを無視し、全く関係ないところで騒ぎになっている印象を受けました。タレントの紗栄子さんが多額の寄付をしたことでこの不謹慎狩りの被害にあったようですが、なぜ非難されなければならなかったのでしょうか?金額が多額だったからでしょうか?寄付とは善意によるものであり、強制されるものではありません。紗栄子さんはご自身の所得に見合った寄付をしただけであり、同じ金額を寄付するよう強要したわけではありません。また、長澤まさみさんや菜々緒さんなど芸能人が笑顔の写真をブログに上げただけで「不謹慎だ」と非難が殺到したようです。どこかで震災があれば笑ってはいけないのでしょうか?では、いつまで笑ってはいけなくてどこの範囲までの震災に対応しなければならないのか、きりがありません。はたしてそのようなことを被災者が望んでいるのでしょうか?
いろいろな情報がすぐに入手できる時代になり、よりモラルが試される時代になってきています。今回の震災もボランティアや観光などで被災者を助けようとする人々がいる中、揚げ足を取るように発言や行動に対し非難するような事態が起きています。被災者に寄り添って一人一人が自分に何ができるか考え、行動を起こせるようになっていくことを願います。ちなみに、私は益城町と熊本城の再建のための寄付を考えています。いつの日か再建したときに実はまだ行ったことのない熊本城に行けることを今から楽しみにしています。

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