イワサキ経営スタッフリレーブログ

2015.08.12

訪日外国人観光客をどう取り込むか ~西島 佳祐~

 最近、ニュースで外国人観光客が増加していると報道されています。観光地を訪れると、確実に外国人を見かけるようになりました。実際、どのくらい増えているかというと、訪日外国人数は、5年前の2010年には約860万人、2011年は東日本大震災の影響もあり621万人と減少するものの、その後は2012年835万人、2013年1,036万人、2014年1,341万人と増加傾向にあります。

訪日外国人の旅行支出額は、2014年は約2兆円、一人平均151,174円となっています。旅行消費が日本国内にもたらす経済効果は、2012年のデータでは、旅行消費に対する直接効果だけで21.5兆円と、我が国のGDPの2.3%を占めています。
少子高齢化が進み消費者人口の減少が進む日本にとって、外国人観光客の消費は、日本経済にとって、無視できない存在であると考えます。
さて、そこでさらなる伸びが考えられる外国人観光客に対してどうしていかなければいけないかが重要な課題になります。例えば、案内文等の多言語表記、宗教上の理由で食べられない食材への配慮等、言語・文化・習慣の違う方々を受け入れていくということは、今までとは違った知識や努力が必要になります。
しかし、これは言ってみれば「チャンス」です。サービス業だけでなく、消費されるものを作る農業、工業、など波及するすべての産業にとってチャンスです。この課題をクリアすればおのずと集客が見込めるならば、やらない手はありません。欲を言えば、競合との差別化まで考えたいところです。
東京オリンピック開催に向けて、世界で日本の注目度は増しています。ますます訪日外国人の数は増加していくと思いますが、それがブームで終わってしまうのではなく維持されるよう、「いつか行ってみたい国」「また来たい国」、と思わせる工夫をして、外国人観光客を増やしていくことを、今から目指していくべきだと思います。

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