イワサキ経営スタッフリレーブログ

2025.12.28

日本の四季を残すために

ここ数年、衣替えの時期になっても半袖が手放せない日が増えました。秋の訪れが遅れ、冬も短く感じるなど、ここ数年の季節の移り変わりに変化を感じている方は多いのではないでしょうか。

気象庁の観測によると、日本の平均気温は過去100年で1.3度上昇したといわれています。桜の開花が年々早まったり、逆に紅葉の見頃が遅くなったりと、季節行事の時期にも影響が出ています。こうした変化は、自然環境だけでなく私たちの生活や経済活動にも大きな影響を及ぼしています。

たとえば農業では、気温上昇によって栽培地域を北へ移す「北上栽培」や、暑さに強い品種への切り替えが進んでいます。アパレル業界では、秋冬物の販売開始が遅れ、夏物を長く販売する動きが見られます。観光業でも、花や紅葉など季節を感じる行事の開催時期が読みにくくなり、計画づくりが難しくなっています。

このような背景にあるのは言わずもがな、地球温暖化をはじめとする気候変動です。温室効果ガスの排出増加によって地球全体の気温が上昇し、従来の四季のリズムが崩れつつあります。世界では「カーボンニュートラル」に向けた取り組みが進み、再生可能エネルギーの導入や省エネ技術の開発などが活発に行われています。

欧州では風力や太陽光など再生可能エネルギーの比率が年々高まり、街の景観にも大きな変化が生まれています。自動車業界では電気自動車(EV)への転換が進み、ガソリン車販売を段階的に終了する方針を掲げる国も増えています。企業でも、製品の製造過程で排出される二酸化炭素を削減する「脱炭素経営」への転換が進み、環境への配慮が国際競争力を左右する時代となっています。

こうした流れの中で、私たち一人ひとりも、エネルギーの使い方や日常の選択を少しずつ見直すことが求められています。便利さや快適さばかりを求めていては改善されません。照明のこまめな消灯や公共交通機関の利用、環境に配慮した商品の選択など、小さな行動の積み重ねが未来の環境を守る力になります。

春の訪れを告げる桜、夏の入道雲、秋の紅葉、冬の雪景色。季節の変化を感じ取ることは、日本人の感性や文化の根底にあるものです。気候の変化を「遠い世界の問題」ではなく「身近な暮らしの問題」として捉え、次の世代にも豊かな四季を残していきたいものです。

イワサキ経営グループ 監査部四課 勝間田未結

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