イワサキ経営スタッフリレーブログ

2024.06.15

お墓もデジタル化!?

携帯電話が登場して30年余り、様々なものがデジタル化してきました。そして、とうとうお墓にもデジタル化の波が押し寄せています。パソコンや携帯の中にある「仮想空間の画面の中にお墓を建てる」のです。

家族や親族は自分自身の「分身(アバター)」になり、画面上に登場します。そして「デジタルのお墓」に献花します。画面を通じてメッセージを交換することで故人の思い出話を語り合うこともできます(チャット)。

海外赴任者や参加が難しい遠方で暮らす人、施設に入所している人も参列することができます。

そもそも現実のお墓は、墓石の「一般墓」に対し、樹木を墓標とする「樹木葬」や屋内施設に遺骨を保管する「納骨堂」などがあります。樹木葬・納骨堂のいずれも一般墓の半分程度の初期費用で済み、管理費が安価なことが多いです。費用面や将来的な維持管理の負担を考えると、樹木葬・納骨堂の先にあるのが「デジタルのお墓」です。

デジタルのお墓といっても

① 画面上にお墓を作る「単純型ネット墓」(実際のお墓は存在しません)

② 実在するお墓をネット上でお参りできる「並存型ネット墓」
(実在するお墓にカメラを付けて、墓地の様子が映し出されます。)

の2種類があるようです。

戦前は家督相続で、先代の財産とともにお墓を引き継ぐことが当たり前でした。昨今はお墓の維持管理を考慮しない財産分けが増えています。財産は平等に分けるけれども、お墓の維持管理費用は「お墓の跡継ぎ」が負担しているケースが多いです。財産分けの際に「お墓の跡継ぎ問題」を考慮しておかなければ、デジタル化が進むか、無縁仏となってしまうでしょう。「お墓=お金がかかる、面倒、やっかい」だけで済ませず、家族でお墓をどう維持していくか話し合う必要があります。お墓を維持していくのか、永代供養にするのか、だれにお墓の跡継ぎをお願いするのか、そして、お墓の跡継ぎにはお金の準備をするのか、しないのか…。

後回しにしたい内容ですが、親御さんが亡くなった後では遅く、話し合いも収拾がつきません。

生前に家族でしっかり話し合いをしていただくことをお勧めします。

イワサキ経営グループ 総合資産部 山田克彦

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