イワサキ経営スタッフリレーブログ
2024年06月
2024.06.26
経営理念発表会
先日、お客様の経営理念発表会に招待していただき参加しました。近年このような場を設ける会社が以前に比べて増えてきているように感じます。
この経営理念発表会は、代表者が前期を振り返り、次年度以降の会社の進むべき方向性を示し、各部門長がそれぞれの部署の事業内容や目標などを発表するという形式で進める会社が多いです。
弊社イワサキ経営でも毎年開催していますが、自社で開催していて思うのは、会社や各部門の取り組みや目標、理念や向かっていく方向などが社員全員で共有でき、社内の理解が促進されるというメリットを感じます。それにより組織全体が一貫した方向性を持ち、共通の目標に向かって行動することが可能となります。
反対に他社開催の経営理念発表会に参加させていただいて思うのは、外部向けに開催される会社説明会やどんなプレゼンテーションよりも最も会社のことを理解することができる場であると感じます。各部門が今取り扱っている商品やサービスの内容と、それに対する思いや今後の方針や目標を聞くことで、どんな説明よりも深いところでその会社を理解することができると感じます。私自身が他社の経営理念発表会に参加するまでは、外部の方を招く意味を理解できていなかったと思いますが、実際に自分が招かれて参加してみると、その会社の価値観や使命を明確に知ることができ、参加前よりも明らかにブランドイメージが向上しているように感じます。
経営理念発表会は組織の魂を示す場であり、企業が自らの存在意義を社員やステークホルダーに伝える貴重な機会です。企業はこれにより組織文化の強化やパフォーマンスの向上につながる重要なステップを踏むことができるようになります。
また、経営理念発表会を開催するには資料や発表内容の準備が必要となります。この準備こそが経営陣や幹部社員の頭の整理となります。忙しい毎日を繰り返していると立ち止まって振り返る時間を持てないことが多いですが、発表会開催にあたっては昨年一年間を振り返り、来年一年間や中長期の目標や行動計画を考えることを余儀なくされます。これこそが経営者や経営幹部にとって最も意義のある事となります。開催には時間と労力を要しますが、それを上回る効果が必ずあると思います。短時間でも良いと思いますので一度開催してみてはいかがでしょうか?
イワサキ経営グループ 専務取締役 村田 圭
2024.06.15
お墓もデジタル化!?
携帯電話が登場して30年余り、様々なものがデジタル化してきました。そして、とうとうお墓にもデジタル化の波が押し寄せています。パソコンや携帯の中にある「仮想空間の画面の中にお墓を建てる」のです。
家族や親族は自分自身の「分身(アバター)」になり、画面上に登場します。そして「デジタルのお墓」に献花します。画面を通じてメッセージを交換することで故人の思い出話を語り合うこともできます(チャット)。
海外赴任者や参加が難しい遠方で暮らす人、施設に入所している人も参列することができます。
そもそも現実のお墓は、墓石の「一般墓」に対し、樹木を墓標とする「樹木葬」や屋内施設に遺骨を保管する「納骨堂」などがあります。樹木葬・納骨堂のいずれも一般墓の半分程度の初期費用で済み、管理費が安価なことが多いです。費用面や将来的な維持管理の負担を考えると、樹木葬・納骨堂の先にあるのが「デジタルのお墓」です。
デジタルのお墓といっても
① 画面上にお墓を作る「単純型ネット墓」(実際のお墓は存在しません)
② 実在するお墓をネット上でお参りできる「並存型ネット墓」
(実在するお墓にカメラを付けて、墓地の様子が映し出されます。)
の2種類があるようです。
戦前は家督相続で、先代の財産とともにお墓を引き継ぐことが当たり前でした。昨今はお墓の維持管理を考慮しない財産分けが増えています。財産は平等に分けるけれども、お墓の維持管理費用は「お墓の跡継ぎ」が負担しているケースが多いです。財産分けの際に「お墓の跡継ぎ問題」を考慮しておかなければ、デジタル化が進むか、無縁仏となってしまうでしょう。「お墓=お金がかかる、面倒、やっかい」だけで済ませず、家族でお墓をどう維持していくか話し合う必要があります。お墓を維持していくのか、永代供養にするのか、だれにお墓の跡継ぎをお願いするのか、そして、お墓の跡継ぎにはお金の準備をするのか、しないのか…。
後回しにしたい内容ですが、親御さんが亡くなった後では遅く、話し合いも収拾がつきません。
生前に家族でしっかり話し合いをしていただくことをお勧めします。
イワサキ経営グループ 総合資産部 山田克彦
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