イワサキ経営スタッフリレーブログ
2024年05月
2024.05.22
NFTで社会課題の解決へ!
「NFT」「ブロックチェーン」「Web3」といった言葉を目にする機会が少しずつ増えてきたように思います。暗号資産とかお金儲けといったイメージをお持ちの方が多いと思いますが、社会を良くすることができるツールとして昨年から注目しています。
NFTとは、ブロックチェーン技術を活用して様々な物の価値を唯一無二の価値として保存し証明するものです。NFTでよく知られているのがデジタルアートで、過去には75億円相当で落札された例もあります。NFTを用いたデジタルアートは複製不可能で、二次流通でも利益の一部がNFT発行者へ還元されるため、絵画の制作者に価値が蓄積されていきます。
このようなNFT技術を利用して、デジタル住民票購入者によるコミュニティで町を盛り上げる活動や、農業の価値を高める取り組みなどが始まっています。NFTのコミュニティは、多くが「DAO(分散型自律組織)」というスタイルで運営され、コミュニティ内での貢献活動に応じて「トークン」という資産が付与されます。
将来的には、人のスキルの証明としてNFTを活用する流れにもなっていくことが期待されています。これにより、企業や組織内で働きにくいと感じる方々にも適正な評価が行われ、貧困問題の解決にも繋がる可能性があります。
また、私たちの関与する分野として、NFTを用いた終活サービスが登場しています。自分の本籍地や運転免許証番号、健康保険証番号などの個人情報や財産・資産、葬儀や相続といったエンディングノートに記載するような内容を記入しておき、死後、受取人に連絡が届きます。その内容を確認して死後の連絡や相続手続き等をスムーズに行えるようにします。生前に内容を知られることなく、改ざんされることなく終活準備ができ、死後に情報が確実に遺族に届く仕組みとなっています。
私自身もまだ十分理解できているとは言えませんが、この地域でもNFTを活用した社会課題解決に向けて取り組む方が一人でも増えると良いと感じています。また、私たちの立場としても先導できる立場にならなければと強く感じている次第です。
イワサキ経営グループ 社長室 福原美奈
- 1 / 1