イワサキ経営スタッフリレーブログ

先日社内の会議において、「21世紀の資本」について話題となりました。私は原書を読んでいませんが、解説本やYouTubeなどで分かったつもりでいましたが、年齢の影響なのか能力の問題なのかすっかり内容を忘れてしまっておりました。
r＞g のrってなんだっけ…という感じです。そこで、ここでは自分の学習も兼ねて皆様と共有したと思います。

「21世紀の資本」はフランスの経済学者であるトマ・ピケティの著書。2013年にフランスで刊行され、
2014年には英語訳版（英: Capital in the Twenty-First Century）が発売され、今や世界10数カ国で累計100万部を突破し、
世界的なベストセラーとなった名著です。

長期的にみると、資本収益率（r）は経済成長率（g）よりも大きい。資本から得られる収益率が経済成長率を
上回れば上回るほど、それだけ富は資本家へ蓄積される。そして、富が公平に再分配されないことによって、
貧困が社会や経済の不安定を引き起こすということを主題としています。また、この格差を是正するために、
累進課税による富裕税を世界的に導入することを提案しています。

rは利潤・配当金・利息・貸出料などのように資本から入ってくる収入を意味し、gは給与所得などを意味します。

すなわち、資産によって得られる富の方が、労働によって得られる富よりも速く蓄積されやすいため、資産金額で見たときに
上位10％、1％といった位置にいる人のほうがより裕福になりやすく、結果として格差は拡大しやすく、r＞gとなるわけです。

我が国では当然の様に所得税・相続税は累進課税方式を採用しておりますが、世界的にはここまで精緻な税法を
採用している国は少数です。（日本って、結構良い国だったんですね…）

確かに、社会で生きているとお金持ちの回りにお金が集まるのをよく目にしますね。そして、その状況を、
社会を是正する（富の再分配）ために税法が存在しているのです。

また、ピケティ氏は最高税率年2％の累進課税による財産税と最高80％の累進課税の所得税を組み合わせればよいと
主張します。…すぐに我が国での採用は難しそうですが、貧困や格差是正のために将来的に世界中でこういった流れに
なれば…と改めて思いました。

イワサキ経営グループ　監査部田村圭　　　

『会社見学』と聞いて皆さんは何を思い浮かべますでしょうか。
学生のころ、就活で入社希望の企業を訪問し会社の雰囲気や働いている社員の様子を見学した、購入予定の住宅建築する
企業の見学をした、お取引先へ新規設備導入された機械の稼働する様子を見学する工場視察をした、など様々な
シチュエーションがあるかと思います。

当社でも定期的に会社見学会を開催しており、リクルート活動での見学会はもちろんのこと、一般企業や同業他社向けの
見学会などを行っています。基本的な構成は、会社の経営理念や事業内容などの説明。
そしてオフィスづくりをするにあたっての基本コンセプトを説明し、そのあとスタッフが社内を説明しながら参加者を
ご案内します。当社は会計事務所なので、工業機械などはありませんが、フリーアドレスを取り入れた事務所内の案内や
生産性向上のための導入機器、ＩＴツールの説明などを行います。そして見学対象に合わせて見学前に業務内容などを
説明したり、実際に働いている社員にインタビューを行うなど、見学会内容をより伝わりやすいようアレンジしています。
またコロナ禍においては、オンラインでも社内の様子をなるべくリアルに伝えようと創意工夫を行い、
テレビのレポーター中継風の生配信案内や、動画等を駆使したりなどしました。

会社見学会を開催することで得られるメリットはたくさんあります。リクルートでは自社の事業や業務内容への理解を
見学者に深めてもらうことで入社前に自社への理解が深まり、働くことに対する不安の解消や、
入社後の「イメージと違った」というギャップを極力減らせるため、離職防止につながります。
一般企業向け見学会ではＰＲと広報効果だけでなく自社ブランドイメージの向上、顧客獲得やお客様との関係構築、
業界や市場の理解など様々なメリットがあります。その中でも私が考えるメリットが『他者目線で自社の強み発見』です。
見学会を行うこと自体が自社の価値を見つめ直す良い機会となるのですが、案内する側が考えている自社の強みや
ＰＲポイントとは違った、我々が当たり前と考えていること、考えもしなかったことに注目してくれたり
褒めていただいたりします。この強みへの気づきが新たなイノベーションの種となったりするかもしれません。
未実施の企業はぜひ会社見学会を開催し自社の価値を再発見されることをお勧めします。

イワサキ経営グループ　営業企画課　杉山和宏