イワサキ経営スタッフリレーブログ
2023年06月
2023.06.21
デジタルタトゥー
皆さんはデジタルタトゥーという言葉をご存知でしょうか。デジタルタトゥーとは、インターネット上に掲載することによって、半永久的に文章や写真、動画などのデータが残ってしまうことであり、一度入れると消すことが難しいタトゥーとデジタルを組み合わせた造語です。
インターネット掲示板や個人ブログ、ニュースサイトやSNSに掲載をした文章や動画等のデータは本人やサイトの管理人が削除をしても、拡散やスクリーンショットによって、掲載をした本人でさえ消すことができなくなってしまう可能性もあります。そのため軽率な発言や悪ふざけで投稿したものがあっという間に拡散・炎上してしまい自分や他人の人生を台無しにしてしまう恐れがあるのです。
最近よく見るのは、バイトテロや飲食店での迷惑行為の動画がネット上で炎上し、動画の情報などから個人の特定までされてしまっています。その動画は最近のものもあれば、何年も前のものも拡散されていたりと様々です。
しかし、見る側からするとよくよく調べてみないと最近のものなのか、何年も前のものなのかわからないと思います。何年も前に間違いを起こしてしまい、今は反省しているのにも関わらず、見知らぬ人に急に拡散され、批判されてしまうというのは恐ろしいことです。
ところで、日本は昔からタトゥーを避けていましたが、昨今はタトゥーに対する日本人の気持ちにも変化があります。このデジタルタトゥーという言葉でのタトゥーも悪い意味合いが込められた使い方をされていますが、良い意味でのデジタルタトゥーができてくるといいなと私は思います。
「任天堂を許すな」というTwitterのハッシュタグは、まさにいい意味でのデジタルタトゥーではないかと思います。最初は批判の意味を込めて使われたもののようですが、今は任天堂にしてもらった商品やサービス・対応を称賛する目的で使われています。顧客が任天堂の商品やサービスに感動しSNSに掲載し、それがまた別のサイトで紹介されています。これは良い意味でのデジタルタトゥーと言えるのではないでしょうか。
私たちも、任天堂のようにお客様から掲示板やSNSで拡散したいと思われるようなサービスを提供していけるように努力していきたいものです。
イワサキ経営グループ 監査部一課 高橋 彩
2023.06.06
確定拠出年金制度とは何か?
皆さんは「2000万円問題」を覚えていますか?ひと昔前ではありますが、世間を騒がせた話題です。各々が自分自身の老後を真剣に考えるキッカケにもなりましたよね。この頃、証券会社や銀行では、口座開設数が大幅に増え、NISA制度やiDeCo(個人型確定拠出年金)を始めた方も多いのではないでしょうか。今回は確定拠出年金制度に的を絞って、ご案内いたします。
当制度のメリットは3つの税制優遇。①積立時は掛金が非課税(所得控除)のため税金が軽減されます②運用時は運用益が非課税のため効率良く資産形成できます③受取時は各種控除で税金が軽減されます。ただし、原則60歳まで受け取れない制限がありますので、ご自身のライフイベントに合わせて検討することが必要です。
ちなみに、当制度は「iDeCo」と「企業型」の2種類があります。違いは掛金額の多寡と手数料負担者です。iDeCoでは公的年金の加入区分や企業年金の有無などにより掛金の限度額が異なります。また、加入時や加入後の手数料は個人負担です。一方、「企業型」では、手数料は企業負担となってしまいますが、退職金制度として整備することで、従業員の老後不安の解消や優秀な人材の引き留めに効果を発揮することでしょう。また、ご要望に応じていろんな制度設計ができ、「選択制」では社会保険料の軽減が期待できます。
運用に関してですが、ご自身で各種商品(定期預金、投資信託など)を選んで運用していきます。「企業型」では、従業員に対して、基礎的な資産運用に関する初期教育や継続教育が事業主の責務(努力義務)となっていますが、金融に対するリテラシーを学んでこなかった世代には「勉強する機会を得られた」と前向きな発言が多く、会社への満足度が向上する機会にもなっています。
これから始める方もいらっしゃるでしょう。iDeCoは、開設する金融機関により、手数料や商品ラインナップが違いますので、比較検討をお勧めいたします。「企業型」は、従業員数により手数料が異なり、導入一時金も発生いたします。費用対効果を評価するためにも、顧問税理士・社労士にご相談ください。
人生100年時代を楽しむためにも、ぜひ確定拠出年金制度を活用し、「老後資金」を形成していきましょう。
イワサキ経営グループ FP課 岩瀬洋
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