イワサキ経営スタッフリレーブログ

2020.11.30

コロナ禍に思う事

 コロナによって世の中が変わった事を挙げればきりがないが、私個人が感じる一番の変化と違和感は真夏の炎天下のマスクである。それも老若男女問わずマスクを着用している。暑がりの私はまさか、こんな事が起こるとは夢にも思わなかった。これは私個人が感じる些細な事であるが、世の中では様々な常識が覆っている。遠く離れた人との飲み会など考えたこともなかったし、全国に散らばる大勢の仕事仲間と会議が成立する事も想像できなかった。コロナは常識を覆すのと同時に、ITによる劇的な変化をもたらした。

先進国を自負していても、ITの分野において諸外国に後れを取っている事に気づかず、「第四次産業革命(現在ではデジタルトランスフォーメーションの方が適当だろうか?)」という言葉すら知らなかった人達がコロナ前には相当数いたと思う。
私の周りでもそうだ。第四次産業革命により産業構造がひっくり返ると聞いても、ITの導入や活用に全く関心を持たなかった中小企業経営者の方々。その方々も今回のコロナをきっかけにITの活用に着手し始めた。
遠方の取引先を多く抱える、ある企業経営者の方は月の半分以上を出張するため、かなりの時間を移動に費やしてきた。しかし、移動が制限されて取引先との面談が叶わくなった為、止むに止まれず嫌々Zoomを使うようになった。すると、これがとても良いそうで、「何故、今までこんな便利な物を使わなかったのか?」だそうだ。移動時間が無くなったため、その分の時間を従業員との打合せや指導育成、社内の管理に割くことができるようになり、また、従業員からの報連相も密になったそうだ。また、出張で家を空けることが無くなった為、家族との時間や趣味の時間が持てるようになったと喜んでいる。コロナ様々だそうである。
この事例はたまたま運がよかったのかもしれない。しかし、発想を転換し行動してみた。その結果が事態を好転させたのである。海外に比べ遅々として進まなかったデジタルトランスフォーメーションがこれを機に、一気に進むのではないだろうか。そして、日本が、中小企業が、浮揚する千載一遇のチャンスではなかろうか。今こそ「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。 唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」の意味を考えたい。
 
~志田 将彦~

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