イワサキ経営スタッフリレーブログ
2017.12.20
相続手続きあれこれ ~山田 憲義~
相続手続支援センター静岡が発足して14年が経ちました。これまで、多くの相続手続きに携わり、多くの事案に携わってきました。
昔は相続が発生しても財産は全て長男が引継ぐものでした。しかし現在では兄姉姉妹は皆平等に権利があります。故に争いがおきるのです。そして相続の手続きも非常に複雑化しています。
「とても、やりきれないので、相続手続きをお願いしたい」と当センターに依頼がきます。
また手続きの中には相続税がかかる案件が多くなっています。
当センターでは年、数回のセミナーを行っていますが、そのアンケートの中に「生前贈与や遺言について知りたい」という意見が多くあります。それは相続を心配している方が多い事を表しています。今、できる相続対策はないものか、今、やらなくてはならない事はどんな事か、という心配です。
それぞれの方の心配事に合わせてお話しを伺いますが、近年は相続が発生する前の相談が多くなってきました。それに伴い、公正証書遺言を作成する方も増えてきました。
しかし実際には、独身の方、離婚している方、子供のいないご夫婦、そういった方々に相続が発生した場合、大変な手続きが必要だという認識をされていない方が多いのも事実です。
「こんなに大変だとは思わなかった。」と後悔する方が多いのです。そんな時、公正証書遺言があったなら・・・と、いつも思います。
名前からとても複雑なことをしなくてはならない、イメージを持たれる様ですがそんな事はありません。ご自分の考えをそのまま反映すればいいのです。当センターでも最近は遺言依頼のお客様が増えています。残される方々に対する思いやりでもあります。
ご自分がするべき事、やっておくべき事をしっかりと考えて、終活するのも、相続手続きのひとつだと考えます。
明るく、前向きな終活をしたいものです。