イワサキ経営スタッフリレーブログ
2017.05.19
ふるさと納税について ~島田 雅光~
総務省の発表によると、平成28年度のふるさと納税の適用者数は全国で約130万人、寄附額は1,470億円、税金控除額としては約999億円とのことです。確かに今年の確定申告でも多くの方がふるさと納税をされたようです。年末近くになると、「まだ間に合うふるさと納税」などの特集記事やテレビ番組なども良く見かけました。なんとなく頭ではわかっているが実際どれくらいのメリットがあるのか?どのように手続きすれば良いのか?関心はあるがちょっとまだやっていないという人もいるのではないでしょうか。そこで、簡単にわかりやすく説明をしたいと思います。
ふるさと納税とは、自分の意志で選んだ地方自治体への寄附です。寄附をすることにより、所得税や住民税より自己負担の2,000円を除いた全額が控除の対象となります(所得によって上限はあります)。また、それによって寄附した市町村からお米やお肉、海産物等の特産品が送られてきます。例として、10万円をふるさと納税した人は98,000円の税金が安くなり更に3万~4万円程度の特産品が送られてくることになりますのでとてもメリットがあります。
具体的な手続きについて一番簡単な方法は、インターネットの「さとふる」などのホームページから申し込みをして、支払いにクレジットカードを利用する方法です。サラリーマンであれば5か所までなら確定申告は不要となる(ワンストップ特例)の説明などもあり、とても簡単にできます。また、欲しい特産品から逆に市町村を検索することも出来ますし、有名な温泉地での旅館の宿泊券がもらえる市町村のふるさと納税もあるので家族サービスにもなります。
ただし、ふるさと納税は本来都市部に比べて税収が少ない地方を応援するのが本来の趣旨なので、加熱して自治体の返戻品が豪華になり費用が膨らむことが懸念されています。その為、総務省は返戻品の上限を寄附額の3割に制限したり、お金に換えやすい金券や商品券に対して制限したりするように要請しているようです。
ふるさと納税を始めることにより、寄附金についての関心を持ち、さらに「国境なき医師団」や「ユニセフ協会」などの寄附金について身近に考え、寄付に繋がる機会になれば更に良いのではないかと思いました。