イワサキ経営スタッフリレーブログ
2015.12.18
カレーなる経営術 ~島田 雅光~
先日、沼津で経営者セミナーが開催されました。講師はカレーハウスCoCo壱番屋創業者で現在特別顧問の宗次徳二氏でした。現在カレーハウスCoCo壱番屋は国内外約1,400店舗、年商約800億円の大企業を一代で築き上げ、後継者へ経営を潔くバトンタッチされました。
宗次氏は26歳の時に小さな喫茶店をオープンしましたが、そこでのカレーライスが評判となりカレー専門店をその後オープンさせました。その後は社員の独立支援制度を確立し、全国展開の原動力となりました。
「宗次流7つの経営術」
1.朝から晩まで徹底的に働く
2.現場主義を貫く
3.ライバルを一切気にしない
4.お客さまのクレームは貴重な財産
5.「夢」ではなく[目標]を追いかける
6.継続的に店舗の近隣を掃除する
7.後継者を育て、潔く身を引く
宗次氏は毎朝5時に出社してまず、お客さまから届いた1日1,000通以上のアンケートはがきに目を通し現場の改善に取り組んでいるそうです。その後に掃除や会議、店舗巡回をしています。多くの経営者は同業他社のことを気にすると思いますが、宗次氏は常にお客さまだけを見て経営をしていたそうです。ですから値下げ競争には一切参加せず質を落とさず美味しいカレーの開発に力を注いできたそうです。もし、値下げ競争になったら安い材料を使い、従業員の労働条件が厳しくなることは絶対に避けたかったと言っています。
不況だからと言って特別なことをする必要はありません。経営者が先頭に立って無我夢中で働けば自然と従業員もついてきます。お客さま第一主義、現場第一主義を貫きコツコツと一所懸命に働けば結果は自然とついてきます。現場を見ない経営者ほど、売上が落ちると従業員や立地や景気のせいにしたがります。でも、常にお客さまの方に向いて謙虚に、ひたむきにそして果敢に経営をしていけば、たいていのお店は繁盛店になっていきます。そういった努力を積み重ねて売上を伸ばして行くことこそが、商売の基本なのではないでしょうか。そういう経営者の背中を見て従業員は自然と愛社精神が生まれ、頑張れるのだと思いました。