イワサキ経営スタッフリレーブログ
2015.12.18
マイナンバー制度 ~田村 高志~
マイナンバー(番号制度)とは、日本に住み、住民登録をしている国民や外国人の方全員に、1人に1つの12ケタの個人番号が振られ、弊害や悪用のリスクが少ない社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、利用するための制度です。
昨今メディア等で騒がれていますが、実は2・3か月前まではあまり取りざたされておらず、マイナンバーに関する情報がほとんどない、といった状況でした。よって、あまり認知されていない状況でスタートする制度となります。
実はこのマイナンバー、国家の一大プロジェクトと位置付けられており、2年間で2,000億円以上の予算を使い、また、個人番号カードの交付料も初回は無料にして普及させようなど、国の本気度が伺えます。
まず、第1弾として、10月より交付の始まった通知カードですが、世帯単位で簡易書留で送られてきますので、しっかりと受け取り、また、今後のマイナンバーの預貯金付番等もありますので、悪用されないように、番号を安易に他人に教えたり、紛失したりしないように取扱いには重々注意をして下さい。
第2弾として、来年1月より個人番号カードに交換することができますが、これは今後の様々な場面でこのカードが使用されますので、交換しておいた方が便利でいいと思われます。
また、マイナンバーの活用場面ですが、様々な案(医療関係の分野での活用や、消費税10%の引き上げる際の負担軽減で使用等)が出ていますが、なかなか思うように進んでおらず、特に医療関係ではプライバシーの問題などにより、足踏みをしている状態だそうです。
さて、このマイナンバーの導入で未来はどうなるのか?すべてが良い方向へ向かうと、脱税がなくなり、行政の作業もスリム化し、国家財政が健全化に向かいます。また、振り込め詐欺といった犯罪が減少し、さらに医療分野でカルテ等が情報共有され、その人に合わせた治療ができる、といった非常に明るい未来になります。
現段階ではまだまだ未確定な部分もあり、今後の制度改正等もありますので、皆さまもこのマイナンバーの行く末が良い方向に向かっていくのか?はたまた悪い方向に向かっていくのか?一緒に見届けていただければと思います。