イワサキ経営スタッフリレーブログ
2015.04.20
プロ野球経済効果 ~渡邊 貴洋~
2015年プロ野球が開幕して今年も10月末ごろまで熱戦が繰り広げられます。キャンプ・オープン戦を通してコンディションが整った華麗なプレーを観戦できるでしょう。
2月1日スタートの春季キャンプは今年はプロ野球12球団のうち沖縄7球団、宮崎5球団だったそうです。キャンプ地として沖縄、宮崎が好まれるのは温暖な気候とこの時期の晴天率が高く評価されているようです。
また1月中旬から2月にかけての沖縄は桜の季節で観光客も多くなるようで、春季キャンプの経済効果はどんな感じなのでしょうか。2014年の沖縄県内におけるプロ野球春季キャンプの経済効果は、88億8,000万円で過去最高だったそうです。県外からの滞在者が県内で宿泊、飲食、娯楽レジャー等に支出するほか、多くの県民がキャンプ地へ出かけて見学の際に飲食をし、土産品を購入したりします。経済効果は宿泊業が最も多く、次いで土産品の製造や食品加工などの製造業、飲食店となっているそうです。2014年の経済効果を球団別にみると、読売ジャイアンツが最も多く、次いで阪神タイガースが経済効果が大きかったようです。
このようにキャンプが県経済への与える影響は大きく、オフシーズン時における観光客の誘致にも貢献しています。キャンプにより球場が整備されることにより、キャンプ後の社会人、学生チームによる野球合宿も実施され、その波及効果は大きいです。
そして今年はニューヨーク・ヤンキースで活躍した黒田博樹選手が日本国内の古巣・広島東洋カープに復帰しました。黒田博樹選手の8年ぶりの日本球界復帰は経済効果で52億円超になるそうです。入場収入やグッズ売り上げなどの直接効果が昨年から大幅アップが見込まれ、黒田博樹選手の熱いプレーを観戦しようと来場者も例年より多くなり交通費や宿泊費も大幅アップが見込まれます。メジャーリーグから日本球界に復帰した黒田博樹選手の男気と経済効果は日本全国に大きな影響を今年は与えるでしょう。
このようにプロスポーツは様々な経済効果をもたらしてくれるだけではなく、観戦する私たちに時には力を与えてくれるものです。今後もスポーツと経済の関係は深まってくるのではないでしょうか。