イワサキ経営スタッフリレーブログ
2014.06.20
中小企業のイメージ戦略 ~望月 悟~
普段日常生活を送るうえで、自分がどのような商品を手に取り、どのような商品を購入しているのかを細かく気にしている方は少ないと思います。私も経営というものを見るようになるまでは全く気にしていませんでした。しかし、いくつもの商品の中からそれを手に取ることや、購入することはなにか理由があってのことだと思います。
その理由についてですが様々な要因があると思います。代表的なものがコストパフォーマンスであり、これが意思決定に大きな要因を与えています。現在では、インターネットなどから市場価値や価格情報などを入手できることから、価格競争になりやすく、消費者に選択の余地が非常に多くあります。
しかし、企業側からすると出来るだけ価格競争を避けたいというのが本音だと思います。価格競争に勝つことができるのは資金力のある会社ですし、中小企業や小規模事業者にとっては大きなダメージを受ける結果となります。では、価格競争で大企業に大きく溝を開けられる中小企業等にとって、自社の商品やサービスを選んでもらうためには何が必要なのでしょうか。私はこれこそが企業のブランド力にあると思います。大企業にはできない中小企業のみができる技術やサービス、希少価値など、価格に関係せず商品力を付けるということが非常に重要だと思います。
しかしその中で、商品力や技術力はあるのに売上の増加に悩んでいるという経営者の方も多いと思います。 このことについて私が思うのは、商品や技術などは、情報を正確に伝えない限り消費者の心は動かないのではないかということです。普段、なんとなく手に取っている商品も、その段階で商品に対し相当なインパクトを持っているということです。それには、CMなどに代表する広告やデザインの力が多くあるでしょう。
現在、中小企業の経営者の方で、広告やデザインによって商品の魅せ方や会社の魅せ方というものにこだわってる方は少ないように感じます。広告に関するイメージは「誰も見ていないから」という意見を現場からは多く聞きます。確かに見ない方は多いかもしれません。しかし、商品や会社に対するイメージは消費者の頭の中に刷り込まれ、商品を選ぶ時の選択肢となるのです。皆さんも今一度、広告の意味を考えてみてはいかがでしょうか。