イワサキ経営スタッフリレーブログ
2012.10.18
夢のマイホーム ~勝又 健太郎~
厚生労働省が発表した簡易生命表によりますと、2011年の日本人の平均寿命は、男性79.44歳、女性85.90歳となりました。国・地域別の平均寿命で日本人女性は26年連続世界一だったものが第2位に、男性も4位から8位に順位を下げたそうです。震災の影響もあったようですが、これを乗り越えて健康で長生きのできる日本であり続けてほしいと願います。
人生を健康で明るく豊かに送るためにはある程度経済的な裏付け=お金が必要です。人生の3大資金は「住宅資金」、「教育資金」、「老後資金」といわれています。そのなかで住宅資金に対する関心が高まっています。背景にあるのは消費税増税です。大きな買い物となるだけに増税の際の負担は相当なもの。どうせなら少しでも負担が小さいうちに買いたいということのようです。
ちなみに住宅にかかる消費税といっても土地は対象外とされています。消費税がかかるのは建物部分ということになりますが、実際に住宅を取得する際には、キッチン・バス・トイレなどの設備のほかにも地盤調査費や造成費、金融機関の融資手数料や不動産会社への仲介手数料、司法書士や土地家屋調査士への手数料など様々なものに消費税はかかってきます。夢のマイホーム購入となると、土地探しから建設する会社の選定、設計プランや設備の検討などであっという間に時間が過ぎてしまいます。ですから取得のタイミングを誤らないように注意が必要です。
消費税は原則として契約時ではなく引き渡し時の税率が適用されるため、契約が増税となった際の法律の施行日より前でも、引き渡しが施行日以後なら新しい税率が適用されてしまいます。増税をめぐる混乱を緩和するために住宅に関しては経過措置も設けられるようですが、自分が経過措置の対象になるのかどうかよく確認する必要がありそうです。
消費税増税となると必ず駆け込み需要が起こると予想されますが、消費税が3%から5%になった際も増税前に物件価格が上昇し、増税後に反動で値下がりすることもあったようです。増税を考慮しても少し待って購入した方がお得だった、というケースも起こるかもしれません。いずれにせよ一生に一度の大きな買い物で失敗しないよう、増税に振り回されることなく慎重な判断をしたいものです。