イワサキ経営スタッフリレーブログ

2007年10月

2007.10.24

マイウェイノート『わたしの歩いた道』 ~浜本昌典~

 私は日頃、相続税の申告や相続手続きのお手伝いの仕事をしています。これまで、相続という人生にそう何度もない貴重な経験をした方々から、様々なお話をお聞きする機会が数多くありました。そういった中で、依頼者の方々が共通して感じている、ある感慨があることにふと気づきました。それは、自分の夫、妻、親兄弟、あるいは子どもなど、亡くなられた方に対して、「自分達が行ったお別れの仕方が本当に故人の望むものだったのだろうか」「自分達は故人にできる限りのことをしたのだろうか」という答えを聞くことができない永遠の思いと、「自分のこれからのこと、死後のことをも含めて、どのように家族に伝えていけばいいのか」という現実的な悩みにも似た思いです。現代の核家族化された社会にあっては、残念ながら、家族間で思いを伝えることはなかなか難しいのが現状のようです。私たちは、何かそれを伝える手段、あるいは問題を解決するものがないかと、日頃より思案していました。

 皆様の強い気持ちに後押しされ、もっと素直に思いが伝えられ、法的な効力はないけれども心情的な遺言の役目も果たし、万一のときにも困らず、皆が安心し、満足できるものをということで、「マイウェイノート」製作しました。
 「マイウェイノート」とは、ミニ自分史+相続財産目録+万一の場合の対応+葬儀や墓についての考え方を順番に書いていくノートです。本人の人柄をしのぶ記録にもなり、家族は知られざる一面を知ることができるかもしれません。また、もしものことに備えて、介護、葬儀、遺産問題など日頃話題にできなかったテーマについて書くことで、もっと気楽に家族と話し合う場が生まれるかもしれません。マイウェイノートを書きながら、改めて「今をいかに生きるか」を考え、もう一度身の回りの環境や心情の整理をしてみるのもいいかもしれません。その上で「今、生きていく上で何が大切か」を見出すことは大変有意義なことだと思います。
 無用な混乱や不安を抱かせない気配りの源となる「マイウェイノート」。それはきっと、本人にとっても家族にとっても「希望がかなえられた」という大きな満足感につながるものになると思います。

2007.10.17

定年力検定  ~吉川正明~

 11月10日、全国一斉で「定年力検定」が実施されます。今回は第3回目であり、静岡県は沼津労政会館で行われます。

 ところで定年力検定とは、いったい何なのでしょうか?これは、当初、鹿児島県のFP協会が独自に行ったものであり、これに全国ネットワークを持つ相続手続支援センターが賛同し、「全国一斉」という形で実現したものです。
 内容は、年金、保険、資産運用、不動産、税金、相続贈与の6科目で構成されています。「定年を迎えるにあたって何をすれば良いのだろう」、「自分は安心して定年を迎えられるだろうか」、「今の蓄えと年金で暮らしに困ることはないだろうか」という不安を感じている定年を迎える人、ご主人が定年間近な人、定年はないけどセカンドライフを考えている人などを対象に行います。この検定を通じて、老後に必要な最低限の知識“定年力”を身につけていただき、豊かで充実したセカンドライフを送っていただきたいという願いが込められています。
 年金にしろ、退職金にしろ、ボーナスにしろ、年功序列にしろ、昔は当たり前とされていたことが当たり前でない時代になっています。自分の生活は自分で守らないと誰も守ってはくれません。自分で自分を守るためには、経済的な知識は不可欠です。自分が会社で担当していたり、そのような部署にいた知識についてはめっぽう強い反面、関係の薄かった知識についてはほとんど身につけていないのが現状ではないでしょうか。
 「定年力検定」は定年を迎えるにあたって最低限必要な知識を問う検定試験ですが、この知識は生きるために必要な最低限の知識でもあります。定年を迎える方だけでなく、既に退職された方、生活に必要な知識を得たいとお考えのあらゆる世代の方々、是非ともチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
 自分の生活は自分で守らないといけない時代です。後々であの事を知っていたら、あんな風にもできたのね、と後悔しないためにも勉強していただき、豊かで充実した老後がおくれるよう周到な準備をしていただきたいと思います。

2007.10.11

『発想の転換』  ~村田 圭~

 先日、家族で横浜にある大型家具店に行ってきました。

家具店に対する私のイメージは店内に整然と並べられた家具があり、お客様がそれぞれ目的の家具が陳列されている場所に行き、メジャーを片手に家具と値札をにらめっこしているという感じ。そのイメージのまま前述の家具店に行き驚きました。
その家具店の売り場はかなり広い1階2階の2フロアなのですが、歩行ルートが決められており、1フロアを通り抜けるのに私達家族は2時間くらいかかりました。例えば食卓を目的に見たときには最初にダイニング全体のイメージを持たせるブースがいくつもあり、歩みを進めてそろそろ自分好みのイメージができた頃にダイニングテーブルばかりが並べられたブースにたどり着いてじっくりと見比べることができる。大人が夢中になりそろそろ子供が飽きた頃に子供用の家具やおもちゃで子供が遊べるようなブースにたどり着く。子供の機嫌も直り、そろそろおなかが空いた頃ビュッフェスタイルの(安い)レストランにたどり着く。
腹ごしらえをして午後からは次のフロアに移ると今度は様々な小物ばかりが集められたブースがいくつも並んでいる。これまで新しい家具が並べられた自分たちの部屋のイメージを作ってしまっているものだから、そのイメージにあった手ごろな価格の小物はついついカートに入れてしまう。結局そのフロアにも2時間くらいいてしまい、開店の10時に合わせて店に入ったのに店を出たのは午後3時でした。
遠出をしているのである程度長い時間は店にいるつもりでいましたが、まさか家具店の中で食事まで済ませて5時間もいるつもりは全くありませんでした。しかし、店を出たときの感覚はまるでどこかのテーマパークに行ってきたかのような満足感がありました。
このお店のやり方は大きな資本がなければ真似できないかもしれませんが、小さな資本でも発想の転換で「驚きと感動」を与えることはできるのではないかと考えさせられた一日でした。

2007.10.10

マンション事情 沼津市の場合  ~木村康子~

  私事で恐縮だが50歳をだいぶ過ぎて近年「老後」という言葉が気になってきた。あと数年で定年、その頃私は何をしてどんな所に住んでいるのか、にわかに気になり始めた。現在、田舎の一軒家に一人暮し。両親の住んでいた古い家である。田舎特有の面倒な近所付き合いを除けば、家賃もいらない気楽さはある。しかし一人では少々広すぎる。加えて一軒家は何かと面倒な事が多いものである。歳をとったら案外、町中のマンションが住みやすいのではと思うようになった。かくして毎日の新聞広告の不動産情報を見るのが日課になった。近年、沼津もマンション建築が盛んである。そこでずっと昔から気になっていた事が今も変わっていない事に改めて驚いた。間取りである。沼津、その近郊の分譲マンションは、玄関を入ってまっすぐ廊下がありその両脇に水周りや部屋があり突き当たりがLDKそのままベランダへと続く・・・とこの間取りが98%。残り数%は異なる間取りもあるが一般庶民には手のでない高級という二文字が付く物件である。3LDKの中の一部屋かならずといっていいほど窓のない和室。沼津近郊のマンションはこの間取りではないといけないという条例でもあるのか?不思議でならない。この間取りが嫌いな私はこれ以外の間取りを探すのが使命でもあるかのように広告に目を通す。ここまですると私が本気でマンションを買うつもりのように思えるかもしれないが実は資金等まったく準備できていない。「どんだけ~」一人突っ込みしてしまう。しかし、本当に心から欲している物はかならず手に入る、資金さえなんとかなる・・・と固く信じている私は、もう一人の自分が「お金ないよ~」ささやくのも右から左へ受け流し今日も一人広告に見入っているのである。それにしても誰か私の疑問に答えてくれる人はいないものか?!

2007.10.04

ボランティア活動を通じて ~栗原徳生~

 8月に沼津市が企画した「夏休み起業家体験」という小学生高学年対象の企画のお手伝いをしました。

企画内容は、小学生が社長になりきって会社を興すというもので、学校の授業では学ぶことのない商売の仕組みや、お金の大切さを学ぶというものでした。
実際にグループで事業計画を考え、必要な資金の借り入れ、材料の仕入れ、
商品の製造、商店街での販売、そして決算と利益配分をおこないました。
事業計画は本物の会社でも活用できる本格的なものでした。
私の役目は、大事な資金を融資する銀行役。
子供たちが考えた事業計画の内容を見て、OKを出さないと融資が受けることができない、子供たちにとっては今回の企画の中で、一番緊張する場面の役を演じました。
融資相談では、一生懸命考えた経営計画を緊張しながらも真剣に説明する熱心な姿に圧倒されました。
今回の企画で印象的だったのは、最後に子供たちが自ら得た利益をお小遣いにできるのですが、そのお金で両親に、障害者の方がサービスを提供する喫茶店でコーヒーを自慢げにごちそうしている姿に心を打たれました。
私自身、今回のボランティア活動を通じて子供たちから、目標達成への情熱的な姿勢やとにかく笑顔で仲間と協力しあう喜びなど様々なことを学ばせていただきました。
来年以降もぜひボランティア活動に参加していきたいと思います。

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