すぐできる!診療所経営工夫アイデア♪

27.コスト削減

2019.09.10

医薬品、医療機器、それぞれの業界に合わせた仕入れによりコスト削減

第3章 業務効率の向上、人材育成のための工夫

工夫内容

医薬品、医療機器、それぞれの仕入れ先の業界の特徴に合わせた交渉で、支払い方法・支払額を合理化した。

POINT1 導入のきっかけは?

取り扱い高、量とも大きくなってきており、コスト対策が必要になったため。

POINT2 どのように運用しているか?
  1. 医薬品:仕入れが多く、また当月払いのため、単価交渉で安く仕入れている。
  2. 医療機器:中間業者を通さず、メーカーより直接購入で安く購入。
POINT3 どのような効果が出ているか?
  1. 医薬品:(一概に何%とはいいにくいが)、月1,000万円以上の仕入れがあるため2~3%でも十分に効果がある。
  2. 医療機器:医療機器等も即日現金一括購入を行うことで2~3割は安くなっている(他の業者に対しても現金問屋の単価を提示しながら価格交渉を行ったこともある)。

このブログは、医療・福祉経営に特化した全国の職業会計人による協働体、メディカル・マネジメント・プランニング・グループ(MMPG)会員が「職種を問わず、すぐできる!」のコンセプトで収集した事例のうち、より効果的であると思われるものを再集約した究極の「診療所経営工夫アイデア」集です。もちろんMMPG会員たるコンサルタントが実際に関わったケースを基に、わかりやすく編集されております。

2019.09.08

コスト削減方法を職員から募集し、評価ごとに賞与に反映

第3章 業務効率の向上、人材育成のための工夫

工夫内容

職員全員に「コスト削減方法」を公募し、実際に効果を出した職員に対して、削減額に応じて賞与に反映。

POINT1 導入のきっかけは?

コスト削減についての方法を模索していた院長が、「目に見える取り組み」として実施。

POINT2 どのように運用しているか?

職員だけに見える場所に、「コスト削減額(削減額3段階に分け、それに応じて賞与額も設定)により賞与支給」の貼り紙で告知し、全職員からアイデアを募っている。

また、常時、コスト削減のアイデアを募集しており、削減効果のあった方法を提案した職員に対しては、翌賞与に反映させている。

プラス1

産業廃棄物の処理方法の工夫により、コスト削減に成功

実践ポイント

看護師とスタッフでできる、診療以外のコスト削減(産業廃棄物として専門業者に収集してもらっていた注射のケース等を、つぶして圧縮してから廃棄)として導入。点滴パックとその包装紙等容器はそのままではなく、足などで圧縮して業者の容器に入れることで2/3の量(1回当たり2万円のコスト削減)になった(中部/内科)。

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2019.09.06

医薬品ごとの在庫管理を徹底し、不良在庫の削減に成功

第3章 業務効率の向上、人材育成のための工夫

工夫内容

医薬品ごとの次の発注の目安となる在庫数を決め、オンデマンド発注を徹底する。

POINT1 導入のきっかけは?

同じ医薬品の保管場所が調剤棚と倉庫の2カ所に分かれており、倉庫にあるのに発注してしまい無駄が出ていたため。

POINT2 どのように運用しているか?
  1. 医薬品ごとに発注の目安の残数を決め、一覧表にする。
  2. 新規に採用した医薬品については、納品用の箱の医薬品名部分を切り取って品名札をつくって箱に入れて保管。
  3. 残数が発注する数になったら、上記医薬品名の札を調剤棚に入れておき、発注担当者が発注する。
  4. 発注後、札を箱に戻す。
POINT3 どのような効果が出ているか?

年間に10万円分ほどあった「期限切れ医薬品」がほとんど出なくなった。

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