すぐできる!診療所経営工夫アイデア♪

15.高齢者の通院への動機付け(身体状況への配慮)

2019.06.09

円滑なコミュニケーションを図るために「よろず相談」サービスを導入

第2章 患者サービス向上のための工夫

工夫内容

患者様と円滑なコミュニケーションを図るため「よろず相談」を実施している

POINT1 導入のきっかけは?

スタッフの発案(過疎化が進行している地域であり、患者様の大半が高齢者であるため、地域に根ざした医療が重要で、高齢者のあらゆる悩みや相談を聴く場として診療所を活用してほしいという思いから)。

POINT2 どのように運用しているか?

診療を終えた高齢の患者様からの相談(市役所からのハガキについての内容を尋ねられたり、家族のことなど様々)に対応している。

POINT3 どのような効果が出ているか?

「意味がわかりにくい内容のハガキが届いたときや、ちょっとした困りごとがあったときでも、気軽に相談できて助かっています」「家族のことを診療所のみなさんが心配してくれてうれしい」など。

プラス1 

高齢者の患者様のご家族への「お迎え時間連絡」で待機時間の有効活用を提案

実践ポイント

高齢者お患者様の通院はご家族による車での送迎がほとんどで、受付から診療終了まで、ご家族は待機していなければならなかった(中にはご家族に対して申し訳なく思っている患者様もいるようだった)。患者様の精神的負担の緩和と、ご家族の時間の有効活用の観点で、「お迎え時間連絡」サービスを導入。診療終了時間を見はからって、ご家族に連絡している(九州/内科)。

このブログは、医療・福祉経営に特化した全国の職業会計人による協働体、メディカル・マネジメント・プランニング・グループ(MMPG)会員が「職種を問わず、すぐできる!」のコンセプトで収集した事例のうち、より効果的であると思われるものを再集約した究極の「診療所経営工夫アイデア」集です。もちろんMMPG会員たるコンサルタントが実際に関わったケースを基に、わかりやすく編集されております。

2019.06.05

高齢患者の動線の観察により、手すりを追加で設置

第2章 患者サービス向上のための工夫

工夫内容

高齢の患者様の待合室での動きの様子を観察し、その動線に合わせて手すりを追加設置した。

POINT1 導入のきっかけは?

コンサルタントの提案(待合室で患者様の様子を見ていたところ、立ち上がったり座ったりする際に何かにつかまったり、苦労して動いている方が多かったため)。

POINT2 どのように運用しているか?

高齢の患者様向けに待合室の一部に畳を敷いている(そこであぐらをかいたり、座ったり、横になっている方もいる)。そこから、立ち上がったり、スリッパを履いたりする時に何か(壁の柱や椅子の背もたれなど)につかまっている方が多いため、その畳の周りに手すりを設置。また、玄関での靴やスリッパの履き替え時も不安定な方が見られたので、そこにも手すりを設置した。

POINT3 どのような効果が出ているか?

動線を確認したことで適切な位置に手すりを追加設置でき、多くの高齢者の患者様の役に立っている(その後、転倒の事故も起きていない)。

実践ポイント

何を実施するのか?誰が実施するのか?誰に対して実施するのか?費用はどれくらいかかるのか?期間はどれくらいかかるのか?

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2019.06.03

自動ドアの開閉センサーの感度を高め、さらに開閉速度を低速化

第2章 患者サービス向上のための工夫

工夫内容

高齢の患者様が出入りする際にトラブルがないように、自動ドアの開閉センサーの感度を高め、また、開閉速度を遅くした。

POINT1 導入のきっかけは?

院長夫人の発案(高齢者の場合、歩行速度、視野の広さなどによって、センサーの感応する位置に立つことができず、ドアが開かないことや閉まるドアに体を挟まれる可能性があるので)。

POINT2 どのように運用しているか?

自動ドア開閉センサーの感度を高め、さらに開閉速度を遅くした(特別な工事は不要で、設定の調整のみで費用は5,500円程度)。

POINT3 どのような効果が出ているか?

高齢の患者様が自動ドアに挟まれたり、ドアが開かないことがなくなり、出入りがスムーズにできる(寒い時期、ドアが開かず外でずっと立ているようなことがなくなった)ようになった。

実践ポイント

何を実施するのか?誰が実施するのか?誰に対して実施するのか?費用はどれくらいかかるのか?期間はどれくらいかかるのか?

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2019.06.01

すべての患者様が不便なく使用できるようにトイレを整備

第2章 患者サービス向上のための工夫

工夫内容

スタッフの発案により、高齢者の靴の着脱用の長椅子を玄関に設置。

POINT1 導入のきっかけは?

スタッフの発案(玄関で靴を脱ぎスリッパに履き替えてもらう際、しゃがんだり立ったりが困難な高齢者には不便なため)。

POINT2 どのように運用しているか?

ホームセンター等で売っている一般的な椅子(転んでケガをしてはいけないので、安定性があり、高齢者が腰を掛けたときにちょうどよくなるよう、低めのもの)を用意。重いものではなく、移動可能であるが、基本的には靴箱のそばに据え置いている。

POINT3 どのような効果が出ているか?

「椅子に腰かけながら靴の着脱ができるようになった」と好評。

実践ポイント

何を実施するのか?誰が実施するのか?誰に対して実施するのか?費用はどれくらいかかるのか?期間はどれくらいかかるのか?

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