すぐできる！診療所経営工夫アイデア♪

第１章　新規患者を獲得するための工夫

待合室に患者様作の絵画・写真を展示した「院内ギャラリー」を設置

【工夫内容】
患者様の要望により、待合室に患者様の絵画や写真を展示した院内ギャラリーを設置。高齢の患者層獲得を期待した話題作り（クチコミ効果）であったが、待ち時間対策にも寄与している。
待合室に温かみができ、また、「訪れるだけで元気の出る診療所」となった。

ＰＯＩＮＴ　１
導入のきっかけは？

患者様はもちろん、それ以外の人にも「診療所に行ってみたい」と思っていただくための話題作りとして院内ギャラリーを設置。

ＰＯＩＮＴ　２
どのように運用しているか？　①費用

2～3万円（絵画を吊るすためのレール設置費用）。

ＰＯＩＮＴ　３
どのように運用しているか？②話題性確保

定期的（おおむね1カ月）に掲示物を変更することで飽きさせないようにしている。

ＰＯＩＮＴ　４
どのような効果が出ているか？

展示作品を通して、患者様同士のコミュニティができた。待合室の壁１面（5ｍほど）、10作品くらい展示しているが、定年退職後、絵画や写真を趣味にしているという方が多く、現在では展示の順番待ちが多数になっている。

このブログは、医療・福祉経営に特化した全国の職業会計人による協働体、メディカル・マネジメント・プランニング・グループ（ＭＭＰG）会員が「職種を問わず、すぐできる！」のコンセプトで収集した事例のうち、より効果的であると思われるものを再集約した究極の「診療所経営工夫アイデア」集です。もちろんＭＭＰＧ会員たるコンサルタントが実際に関わったケースを基に、わかりやすく編集されております。

第１章　新規患者を獲得するための工夫

診療科目の特有さに着目し、日帰り（半日）手術体制を充実

【工夫内容】
女性の患者様への配慮として、日帰り手術（半日手術）体制の充実と、使い捨て術衣の導入。

ＰＯＩＮＴ　１
導入のきっかけは？

「数日休暇をとると会社や同僚に『何があったのか？』と聞かれることが多く、（肛門科だけに）返答に困る」という女性からの要望が多かったため。

ＰＯＩＮＴ　２
どのように運用しているか？　

「日帰り手術」体制を充実させてアピールしている（日帰りで手術が終われば、1日だけ有給休暇をとれば済む）。
また、手術時の患者用術衣について以前までクリーニングで対応していたが、衛生面などのサービス向上として使い捨てタイプに変更した。

ＰＯＩＮＴ　３　
どのような効果が出ているか？　

半日で済む手術もあって、女性の患者様にも喜ばれている。実際、手術の件数も伸び、安定した経営を行えている。日帰り手術の不安についても、院長の携帯番号を伝えておくことにより解消。
また、使い捨ての術衣の導入により、衛生面を気にされる患者様もいなくなった。使い捨てだが材質について院長自らが製品比較を行い、見た目にもよいものを採用している。

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第１章　新規患者を獲得するための工夫

診療科目の特有さに着目し、女性専用の診療時間を設定

【工夫内容】
肛門科であるため、女性の患者様に配慮し週に半日女性専用の診療時間を設定し、男性の患者様と一緒にならないようにしている。

ＰＯＩＮＴ　１
導入のきっかけは？

肛門科であるため、羞恥心に配慮すると、女性専用の診療時間を設定する必要があったため。

ＰＯＩＮＴ　２
どのように運用しているか？①診療日時　

毎週木曜日の午後（患者様の男女割合は、まだ２～３割程度であり、週1回半日で対応できるため）。

ＰＯＩＮＴ　３　
どのように運用しているか？②診療体制　

一般外来（予約時には、事前に電話をかける必要があり、女性にとって心理的な負担になることも考えられるため、一般外来にすることで「飛び込み」の患者様に対応している。

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