すぐできる!診療所経営工夫アイデア♪

9.診療効率を向上させたい信頼関係の構築

2015.06.30

患者様が治療に前向きになれるよう、治療計画を明瞭に伝える

第2章 患者サービス向上のための工夫

患者様が治療に前向きになれるよう、治療計画を明瞭に伝える

【工夫内容】
患者様に対して明るい気持ちで接し、はっきりとした診療スタイル(病気を早く治すための最善のアプローチを明確に示す)をもって診療に当たる。

POINT 1
導入のきっかけは?

院長の発案(患者様との信頼関係を構築し、治療に対して前向きになってほしいという思いから)。

POINT 2
どのようにして運用しているか?①

例えば、治る病気であれば、メリハリのある治療をしてどこよりも早く治す(できるだけ長引かせないような工夫をする)。

POINT 3
どのようにして運用しているか?②

反対に、治らない患者様に対しては「治らない」とは言わず、「今は治す薬がないかもしれないが今後治る薬が出るかも知れない」と将来について話す(希望をもって暮らすことができるような声かけを行う)。

POINT 4
どのような効果が出ているか?

院長の明るさ、はっきりした診療方針が患者様に伝わり、増患につながっている。

実践ポイント1
何を実施するのか?
誰が実施するのか?
誰に対して実施するのか?
費用はどれくらいかかるのか?
期間はどれくらいかかるのか?

このブログは、医療・福祉経営に特化した全国の職業会計人による協働体、メディカル・マネジメント・プランニング・グループ(MMPG)会員が「職種を問わず、すぐできる!」のコンセプトで収集した事例のうち、より効果的であると思われるものを再集約した究極の「診療所経営工夫アイデア」集です。もちろんMMPG会員たるコンサルタントが実際に関わったケースを基に、わかりやすく編集されております。

2015.06.15

患者様に読んでいただけるよう、検査結果を医師自身が手書きで作成

第2章 患者サービス向上のための工夫

患者様に読んでいただけるよう、検査結果を医師自身が手書きで作成

【工夫内容】
検査結果、診察内容をなるべく紙でお渡しする。また、ネクストステップについての医師の手書きレポートを郵送し、情報を共有する。

POINT 1
導入のきっかけは?

患者様が主体的に治療に取り組むことができるよう、わかりやすい情報提供を行うために、口頭での説明に加えて文字情報を読んでいただく。それにより病気の理解度や医師への信頼が増すであろうと考えたため。

POINT 2
どのように運用しているか?①実践方法

ネクストステップについての医師の手書きレポートを郵送し、情報を共有する。

POINT 3
どのように運用しているか?②レポートの郵送時間

検査結果を入手した後、3日以内に郵送している。

POINT 4
どのように運用しているか?③レポートの管理方法

複写式のレポート用紙を使って、複写分とカルテと一緒に管理している。

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2015.05.15

3分間の「患者様タイム」の導入で、患者様固有の情報を収集

第2章 患者サービス向上のための工夫

3分間の「患者様タイム」の導入で、患者様固有の情報を収集

【工夫内容】
3分間の「患者様タイム(診療に入る際、診察室でまずは3分間、患者様の好きなように話していただくつもりで」の導入。

POINT 1
導入のきっかけは?

「ちゃんと患者様の訴えに耳を傾けていますよ」という姿勢を示すには、患者様本人の話を聴くことが大切なため。

POINT 2
3分間話してもらうためのポイントは?①

世間話をきっかけに、患者様固有の情報を収集。収集した情報はコミュニケーションシート(個人単位で管理する「会話のポイント」記録)に記入し、カルテと一緒に保管する。このシートを基に、次回来院した際に、何か変化があったかを尋ねる。

POINT 3
3分間話してもらうためのポイントは?②

クローズドクエスチョン(「Yes」「No」で答えられる質問)とオープンクエスチョン(「How」で尋ね、自由に答えられる質問)を織り交ぜながら、患者様が答えやすいように導く。「主訴が改善されているか」についてはもちろん、高齢の患者様に対しては「薬を飲んでいるか」などの確認も重要。

プラス1
1人当たりの治療時間をゆったりとり、丁寧な診療を行い、患者様の満足度が向上

実践ポイント1
リハビリにおいて、従来は患者様1人に当たり10分程度であったが、15分程度に延長。通院中の患者様からは「丁寧なリハビリ」との好評をいただき、また、新患率の向上にもつながっている(関東/整形外科)。

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