すぐできる!診療所経営工夫アイデア♪
2019.09.12
面接~入職に際して、自院の理念の理解を徹底させる
第3章 業務効率の向上、人材育成のための工夫
工夫内容
面接時、採用時、入職時、それぞれのタイミングで自院の考え方、理念について説明し、職員にも責任ある行動をとってもらっている。
POINT1 導入のきっかけは?
患者様は「自分の考えに合う先生かどうか」を知りたがっているが、実際に「自院の目指す医療がどのようなものか」をきちんと謳っている診療所が少ないため。
POINT2 どのように運用しているか?
- 面接時:入職希望者に対して自院の理念やコンセプトをしっかりと伝える。
- 採用時:診療所の理念・法人の意味合いを説明する。
- 入職後:1週間で理念方針を暗記することを義務付けている。
POINT3 どのような効果が出ているか?
入職の際に理念を暗記することで、患者様からの質問の際に、職種にかかわらずどの職員でもすぐに答えられるようになった。また、理念の共有により、正職員の平均定着率が3年から5年に伸びた。
プラス1
経営内容の開示により診療所全体で情報を共有、スタッフの問題意識が向上し、経営参加が促進
実践ポイント
診療所全体に経営内容を開示。待遇等への不満や医療機器の導入などの要望といった課題に対して、全スタッフが経営状況から総合的に考えるようになった。これにより、現状の問題点や改善策についても話し合うなど、スタッフの経営参加が促進された(九州/内科)。
このブログは、医療・福祉経営に特化した全国の職業会計人による協働体、メディカル・マネジメント・プランニング・グループ(MMPG)会員が「職種を問わず、すぐできる!」のコンセプトで収集した事例のうち、より効果的であると思われるものを再集約した究極の「診療所経営工夫アイデア」集です。もちろんMMPG会員たるコンサルタントが実際に関わったケースを基に、わかりやすく編集されております。