すぐできる!診療所経営工夫アイデア♪
2015.05.15
3分間の「患者様タイム」の導入で、患者様固有の情報を収集
第2章 患者サービス向上のための工夫
3分間の「患者様タイム」の導入で、患者様固有の情報を収集
【工夫内容】
3分間の「患者様タイム(診療に入る際、診察室でまずは3分間、患者様の好きなように話していただくつもりで」の導入。
POINT 1
導入のきっかけは?
「ちゃんと患者様の訴えに耳を傾けていますよ」という姿勢を示すには、患者様本人の話を聴くことが大切なため。
POINT 2
3分間話してもらうためのポイントは?①
世間話をきっかけに、患者様固有の情報を収集。収集した情報はコミュニケーションシート(個人単位で管理する「会話のポイント」記録)に記入し、カルテと一緒に保管する。このシートを基に、次回来院した際に、何か変化があったかを尋ねる。
POINT 3
3分間話してもらうためのポイントは?②
クローズドクエスチョン(「Yes」「No」で答えられる質問)とオープンクエスチョン(「How」で尋ね、自由に答えられる質問)を織り交ぜながら、患者様が答えやすいように導く。「主訴が改善されているか」についてはもちろん、高齢の患者様に対しては「薬を飲んでいるか」などの確認も重要。
プラス1
1人当たりの治療時間をゆったりとり、丁寧な診療を行い、患者様の満足度が向上
実践ポイント1
リハビリにおいて、従来は患者様1人に当たり10分程度であったが、15分程度に延長。通院中の患者様からは「丁寧なリハビリ」との好評をいただき、また、新患率の向上にもつながっている(関東/整形外科)。
このブログは、医療・福祉経営に特化した全国の職業会計人による協働体、メディカル・マネジメント・プランニング・グループ(MMPG)会員が「職種を問わず、すぐできる!」のコンセプトで収集した事例のうち、より効果的であると思われるものを再集約した究極の「診療所経営工夫アイデア」集です。もちろんMMPG会員たるコンサルタントが実際に関わったケースを基に、わかりやすく編集されております。