イワサキ経営スタッフリレーブログ
2018.06.27
デスティネーションキャンペーン ~齊藤 豊~
デスティネーションキャンペーン(DC)とはDestination(目的地・行き先)と Campaign(宣伝)という意味の合成語で、開催する地方自治体や地元の観光事業関係者等とJRグループ6社(北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州)が協力し行う大型観光キャンペーンです。毎年様々な自治体で開催されていて、本年は愛知県、栃木県、鳥取県・島根県(山陰)、京都市で開催されます。過去に開催されたほとんどの地域においては多くの経済効果が生まれ、これをきっかけに地域経済の活性化を図ることが出来ています。
我々の住む静岡県でも19年ぶり3回目となるデスティネーションキャンペーン(アッパレしずおか元気旅)が2019年4月1日から6月30日まで静岡デスティネーションキャンペーンが開催されます。それに先駆けて2018年4月1日から6月30日までプレキャンペーン、2020年の同じ期間にはアフターキャンペーンが実施され、静岡県を5つのエリア(伊豆、富士山、するが、中東遠、浜松・浜名湖)に分けて、それぞれ6つのメニュー(富士山、パワースポット、食、歴史・文化、風景、アクティビティ)が堪能できる企画やイベントが開催されます。自然、歴史、食物など観光資源が豊富な静岡県においては、新鮮な海鮮物、素晴らしい景色、他では出来ない体験など各地方自治体や観光団体は観光商品についてしのぎを削りあい、旅行会社向けの観光商戦は既に始まっています。
「観光立国」を目標に掲げて、観光業を成長分野として推進していくことが国策となっている状況において、この静岡デスティネーションキャンペーンは静岡県全体の千載一遇のチャンスです。静岡県は今回のこの「アッパレしずおか元気旅」によって100億円超の経済効果を見込んでおり、加えてラグビーワールドカップの開催や東京オリンピック・パラリンピックの開催と重なり、より一層の来訪者の増加と経済効果が期待されます。収束ぎみにあったインバウンドを今一度盛り上げて、国内外からの観光客を積極的に取り込んでいって、地域全体が元気になることを願って、また消費者の一人として面白い観光商品がたくさん生まれることを期待しています。